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第5章 許したストーカー行為

運ばれてきてまだすぐなのだろう、スプーン一回分程が欠けたカツカレーを前にして、お酒は飲んでなかった。

「ごめん、お腹空いてたから、先に食べちゃってたよ」

「はい」

「なんでも、好きなもの頼んで。今日のお礼にゴチするから」

予め許していたことだけど、ストーカーをされたお礼と言われて苦笑いが出た。

そしてウェイトレスさんがメニューを持ってきてくれたけど、Ａさんの食べているカレーが余りに美味しそうなので私はカツは乗せない普通のカレーを頼んだ。

「なんだ、もっと頼めばいいのに」

「いいえ、そんなに食べないんです」