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Aさん ~私を淫らにする人~
第2章 本当の自慰を知った夜
胸、そしてアソコと自分で気持くなることをやめられない。

AVから聞こえてくる音はワイセツさを誘うBGM。

こうも実感される気持ちよさで高橋さんが消えていきそうになるのを呼び止めながら、それを妄想して続けた。

やがて頭の中がジーンと唸り出して、腰の奥から思い渦の押上を感じてきた。

何かが起こる、そんな体の変調に戸惑う間も渦が蒼い波となって一挙に腰を押し上げた。

「アッ!」

体が弓なりに反りあがると頭のてっぺんから爪先まで電気が走り、その後で全身にザワァッと鳥肌が立った。

さらに頭の中が真っ白になる。そして体は静かに布団の上に落ちていった。
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