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第14章 石井さんと

マンションの前まで来てタクシーから降りてやっと別れると、去っていく石井さんを見送った後でマンションに入り歩きながら携帯を取り出して画面を見れば、Ａさんからの返信が来ていた。

やっぱり嬉しいし、何が書かれているかが凄い気になる。

エレベーターに乗り、急いで画面を二度押してそのメールを開けてみると、書かれていたのは〔メグちゃんもお疲れ様でした。〕たったそれだけだった。

えっ、これだけ！？今日の衝撃なことや、それからのことが気にならないんですかと心の中で何度も問いかけた。

そして、このメールが着いたのは僅か１０分前のことだったのを知ると、今まで何をしていたんですかと強い疑念が湧いた。

やっぱり、あの女の人と・・・。

お部屋に入ると、空虚な気持ちでベッドに横たわった。