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月下香〜危険な快楽〜
第1章 桜草
びびびっくりしたぁ……
適当に手にした服に急いで着替えながら、私は息を整えていた。
「……せっかく」
いいところだったのに……
「……いやいや!ダメだよね、見ちゃ!」
そう口には出しつつも、視線は本のあった両親の布団の方へと向いていた。
「……明日」
今日は、もう見れないだろうから……
明日の今日と同じタイミングでなら、また……
「読めるかもしれない……」
見ちゃダメだって、わかってるけど……気になるし。
バレなきゃ、大丈夫、だよね……?
「……よし!」
元に戻せばきっと大丈夫!