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黒猫と竜は白薔薇に恋をする
第2章 白薔薇の騎士
一方箱に吸い込まれた二人は。
勢いよくある場所に落下ーーする前に、ストンと何処かに着地する。暁が不満を漏らす。
「ここどこ……?あの空間転移の装置、絶対色々間違ってるだろ……酔う」
「黒猫君は弱いねぇ。オレは飛行で慣れてるから全然平気だけど」
「……うるさい」
「まあまあ。んーどうやらここは庭園みたいだね。白薔薇がたくさん咲いてるし、噴水もあるし」
カナタが辺りをぐるりと見回す。広大な庭園には白薔薇がたくさん咲いており、爽やかな甘い香りが漂う。噴水にはエメラルドグリーンの水が使われている。
そこへ飛んできたのは白薔薇の騎士ーーきっちりと着こなした制服が眩しい。紫の瞳が不思議そうに覗き込んでいる。
「……こんなところで何をしているんだお前たちは。もしかして星夜様がおっしゃられていた、生意気な猫と竜か?」
暁はまたかと舌打ちする。どうせ雑な説明をしたのだろう、ついでに愚痴る姿も容易に想像つく。
「こらこら行儀悪いでしょ」
「頭を撫でるな」
カナタがごめんごめんと口先だけで謝る。
勢いよくある場所に落下ーーする前に、ストンと何処かに着地する。暁が不満を漏らす。
「ここどこ……?あの空間転移の装置、絶対色々間違ってるだろ……酔う」
「黒猫君は弱いねぇ。オレは飛行で慣れてるから全然平気だけど」
「……うるさい」
「まあまあ。んーどうやらここは庭園みたいだね。白薔薇がたくさん咲いてるし、噴水もあるし」
カナタが辺りをぐるりと見回す。広大な庭園には白薔薇がたくさん咲いており、爽やかな甘い香りが漂う。噴水にはエメラルドグリーンの水が使われている。
そこへ飛んできたのは白薔薇の騎士ーーきっちりと着こなした制服が眩しい。紫の瞳が不思議そうに覗き込んでいる。
「……こんなところで何をしているんだお前たちは。もしかして星夜様がおっしゃられていた、生意気な猫と竜か?」
暁はまたかと舌打ちする。どうせ雑な説明をしたのだろう、ついでに愚痴る姿も容易に想像つく。
「こらこら行儀悪いでしょ」
「頭を撫でるな」
カナタがごめんごめんと口先だけで謝る。