パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第9章 人妻緊縛倶楽部　12－

　何を話して良いか、どう言えば良いのか、

言葉が出なかった。あたしが夫を裏切り淫

らな肉欲を貪っていた事を夫に知られてし

まった今、自分からは何を話せばいいのか

分からなかった。

「ごめんなさい」それしか言えなかった。

　縛られた姿のままの写真を警察が撮影

していたとき、夫がさらにシャッターを

切っていた事をふと思い出した。

あたしの不貞の証拠として記録されてい

るのだろうとぼんやりと思った。

ぼろぼろと涙が流れて来た。

健人の事を愛しているのに、どうしてこん

な事になってしまったのだろう。

「大丈夫、何も心配することはない。全部

上手くいく」

　夫の言葉は優しくあたしを包みこんでいた。

その言葉の意味が何かは分からなかったけれ

ど、彼の言葉は安心とやすらぎをあたしに与

えてくれた。