この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お前と、俺と・・・。
第2章 誕生…そして成長
雪がしんしんと降る二月…俺は生まれた。
もちろん、俺は覚えてない…当たり前だけど
あの日から、きっと俺にはお前だけだった。
「うわーっ、可愛いー(笑)ねぇねぇ、女の子?
男の子?どっちなの?」
「男の子よ!小さくて可愛いわね」
「ママーッ、私の弟…ねっ!私の弟でしょ?」
「彩…フフッ 弟じゃなくて…弟みたいに
可愛がってあげようね!!」
「えーっっっ…どうして? 弟でいいでしょ!
ねっ?…おばちゃん、私の弟でいいよね!!」
「彩ちゃん、ありがとうね。
この子も、彩ちゃんみたいなお姉ちゃんがいて
とっても喜んでるわよ!
これからもよろしくね」
「おばちゃん、赤ちゃんのお名前なんて言うの?」
「ん?赤ちゃん?赤ちゃんの名前はね…
秀俊くん…ひ、で、と、しって言うのよ!
彩ちゃん、いっぱい遊んであげてね!!」
「うんっ、わかった!ママッ、ヒデくんと早く遊びた
い…いつ遊べるの?お家に帰ったら遊べる?遊んで
いい?」
「フフフッ…彩、まだすぐには遊べないかなー
いっぱい遊べるようになるのは、そうね…彩が小学生になってからかな?」
「えー…それまで遊べないの?ヤダ…ヒデくんと遊びたいのにー」