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お前と、俺と・・・。
第2章 誕生…そして成長
俺の親父…父は、俺がお袋のお腹にいる時
死んだと聞いた。
お袋が安定期に入り、二人でドライブに出掛けた
時に、事故は起こった。
何もない、普通の交差点。
青で進む父の車に、右側からきた信号無視の車は
ブレーキをかける事なく父の車にぶつかった。
居眠り運転…その事故で父は亡くなった。
お袋は、骨折と打撲だけで助かったらしい。
それは、キセキとしか言いようがない。
一瞬の事なのに、親父はお袋の事を守るように
していたらしい。
さすがに、それを聞いた時、俺は泣いた。
親父の事、男だと…カッコイイと…敵わないほど
いい男なんだろうと思う。
そんな親父を超える男なんて、きっといないだろうな
現に、お袋に浮いた話などない。
それらしい話も全然出ない。
今でも、お袋には親父しかいないのかもな。
ずっと親父の事だけを想い続けて…
そんなお袋も、俺からすれば、十分過ぎるほど
カッコイイ女だと思う。
でも、もうそろそろいい人見つけてもいいんじゃ
ないかと思うけどな。
まっ、こればかりは俺が決める事じゃないし
お袋にはとにかく、俺だけに縛られず、幸せに
人生を生きて欲しいと思う。