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第6章 軋むベッド　情交の館　

「美紗、本社に来てくれ」

　幸一が社長の特権を利用した。
　片時も美紗と離れたくなかった。
　美紗は断ったが、結局幸一は美紗を本社に呼んだ。
　配属された企画課での美紗の仕事は営業支援の資料作りだった。
　二人は昼休みになると会った。
　入口と出口だけは別々に行動して、社員のいないところを探して昼食を共にした。
　
　社長との情事・・・。

　美紗は同僚達に隠れて、周りからに疑われることにドキドキして、そのことに、アバンチュールな恋のときめきを感じた。

　サザンの歌「LOVE AFFAIR～秘密のデート」を口ずさみながら。

　・・・・・・・・・・

　マリンルージュ、大黒ふ頭、シーガーディアン・・・
　ボーリング場、ブルーライトバー、ハーバービュー・・・・

　歌の世界をなぞるように、二人のお忍びのデートが続いた。
　それは楽しい大人の恋。
　心時めく社長との情事の時間だった。