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御主人様のお申し付け通りに
第14章 永田の秘密
「ごめん、何でもない…ってかさ、永田にだったら幸せにして貰っても、損はないかなぁーみたいに思ったの」

真面目な話は元々苦手だから。

冗談っぽく、はぐらかした。

「やだな、目が点じゃんよ」

私は急に恥ずかしくなって、永田の真剣な目をそらした。

なのに、

「俺はおまえを絶対に離さないよ」

「分かってるってば」

私は、そんな真面目な言葉を、わざといい加減に答えた。

優しく私の髪を撫でて、私の口元を見つめて、たぶん私の気持ちを探ってる。

「…損なんて…絶対させない…」

そして軽いキスをして、私を抱き締めて、また今度は深いキスをした。

「んんっ…」

いつもより長いキス。

その後で私は言った。

「ね…命令して?…」

「今?」

「うん」

あなたが私を支配してる姿が見たいの。

「じゃあ、脱げよ」

私は言われるがまま、永田を見つめながら脱いだ。

「もっと命令して?」

あなたに支配されてる自分の姿が見たいの。

「じゃあ、俺のも脱がして」

私は言われるがまま、永田を見つめながら服を脱がせていった。

その突き刺すような永田の視線が、堪らなく刺激的で、それだけで感じてしまう。

だけど、もっと何かドキドキする事が欲しくて永田に聞く。

「ね…もっと…命令して?…お願い…」

甘えて、結局は命令を請う。

「おまえのお願い事は、一切聞きいれん…そう言っただろ?…」

永田は私を優しく抱いた…。

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