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御主人様のお申し付け通りに
第17章 奥様になりたい
いいの、いいの。
永田にだったら、どんなふうに言われても。
いいの、いいの。
永田にだったら、どんな扱いされたって。
いいの、いいの。
自分の理想なんて崩れて、無くなったとしても、私が私らしく居られるならば。
その居場所が、心地よくて、優しくて、温かくて、大きくて、深くて、広ければ。
私はその中で、自由に過ごすから。
私は永田の作ってくれた、永田の場所で、永田に合わせて変化していくから。
手を繋いで、近所の通りを堂々と歩く。
あのイヤミなオバサンと出くわした時にも、永田は声を掛けて、
「こんにちは、オバサン。来月から彼女が僕の妻になるんで紹介しときます」
「こんにちは、あれれ?決まったのかい?」
「はい、トシコって言います」
私は頭を下げて、
「よろしくお願いします」
「この辺りの地域の事も、あまり把握してませんので、ビシバシ鍛えてやって下さい」
「いやいや、そんなねぇ」
イヤミなオバサンは、永田の事が気に入ってるみたい。
全然、態度が違っていた。
「挨拶はいつでも誰にでも出来るように僕も躾ておきますので、よろしく頼みますね」
「まぁね、最初が何でも肝心だから。意地悪して、どんな肝か試して悪かったね」
試されてたんかい!!
あっ…でも、そう言えば永田にも同じ言葉を言われたっけ。
意地悪して試してた…か。
で、私は一体どんな肝だったのだろう。
評価が気になる。
「じゃあ、失礼します」
永田は何度も頭を下げて、私の繋いだ手を引っ張り歩く。
永田にだったら、どんなふうに言われても。
いいの、いいの。
永田にだったら、どんな扱いされたって。
いいの、いいの。
自分の理想なんて崩れて、無くなったとしても、私が私らしく居られるならば。
その居場所が、心地よくて、優しくて、温かくて、大きくて、深くて、広ければ。
私はその中で、自由に過ごすから。
私は永田の作ってくれた、永田の場所で、永田に合わせて変化していくから。
手を繋いで、近所の通りを堂々と歩く。
あのイヤミなオバサンと出くわした時にも、永田は声を掛けて、
「こんにちは、オバサン。来月から彼女が僕の妻になるんで紹介しときます」
「こんにちは、あれれ?決まったのかい?」
「はい、トシコって言います」
私は頭を下げて、
「よろしくお願いします」
「この辺りの地域の事も、あまり把握してませんので、ビシバシ鍛えてやって下さい」
「いやいや、そんなねぇ」
イヤミなオバサンは、永田の事が気に入ってるみたい。
全然、態度が違っていた。
「挨拶はいつでも誰にでも出来るように僕も躾ておきますので、よろしく頼みますね」
「まぁね、最初が何でも肝心だから。意地悪して、どんな肝か試して悪かったね」
試されてたんかい!!
あっ…でも、そう言えば永田にも同じ言葉を言われたっけ。
意地悪して試してた…か。
で、私は一体どんな肝だったのだろう。
評価が気になる。
「じゃあ、失礼します」
永田は何度も頭を下げて、私の繋いだ手を引っ張り歩く。