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御主人様のお申し付け通りに
第18章 俺の可愛いトシコちゃん
急に俺のが緊張してきた。

キスする口唇が震えてしまった。

「おめでとうございます」

二人一緒に振り返ると、トシコは一気に涙を流した。

「大丈夫か?」

「…うん…嬉しくって…」

落ち着きなかったのは、嬉しさを隠していたのか。

全く、どこをどうやっても裏腹な事を、正直にやるもんだから…可愛いじゃねぇか、クソッ。

コイツは、本当に意味分かんないから、もっともっと知りたくなるな。

調教しがいがある。

スーパーのババアたちの気持ちが、俺にはよく分かる。

おまえは自分の言葉とは裏腹で。

他人の言葉で束縛されてもいい。

他人にために犠牲になってもいい。

信じられる他人のためだけには、おまえは自分の意思すらも、削ってやれるんだって。

おまえと俺は、そんな所を隠して生きている所が似てるのかも知れないな。

だけどな、トシコ。

約束するよ。

束縛するけど、たんまり優しくするから、許してくれ。

俺の可愛いトシコちゃん☆


《完》
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