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第5章 勝手にしろ

別れた旦那は、相変わらず私の心配をしてくれる。

私の身体の事。

私の仕事の事。

私の親の事。

私の金銭面と生活面の事。

嫌いで別れたわけじゃないから、会わないと言っても、メールは無視できない。

無視する理由がないから。

性格的に、飽き性なのかも。

恋愛だって、趣味だって、なんだって継続ができない。

とにかく最初から面倒な事は、極力避けたい。

後々面倒な事も、なるべく避けたい。

人間関係もそう。

どうやっても気を遣う訳だから、ストレスが溜まる。

だから、私は新たな人間関係を築き上げたいとも思わない。

自分の意思にはそぐわない、俗に言う平々凡々に生きる人とは、人間関係を築き上げたいとは思わない。

街行く、平々凡々の同じ年くらいの夫婦。

街行く、平々凡々の子ども連れの若い家族。

自分の中にあるホンモノの自分を犠牲にして、見せかけの幸せを、幸せだと勘違いしている。

自分とは関係のない、他人に幸せをすがっている。

その姿に、私は正直アホらしくなる。

だから、私は自分の中のホンモノの自分の意思を尊重してあげたいと思ってる。

だって結局、人間なんてみんな自分が一番可愛いから。

私は、自分に素直に生きていく。

ストレスを一つも溜めないくらいの環境に、極力自分を放ってあげたい。

それが、私の本当の幸せだから。