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御主人様のお申し付け通りに
第9章 意外とねぇ
「俺をバカにすんなよ」

とか言いながら、部屋の中に一緒に入ってくる。

「よしよし」

私は永田の頭をポンポンと撫でてやる。

「やめろってんだボケ」

恥ずかしいみたいで、露骨に照れて困惑気味。

からかうと、おもろいな。

永田自身が物事に積極的になってる時は、やたら自信満々なんだけど。

相手がそう出ている時のコイツの反応は、うろたえた女みたいな表情してるから、笑える。

「今晩は何作るんだ?」

「もやし炒めにもやしの味噌汁だ」

ズカズカと部屋の中まで入ってきて、私の後ろから、食材を並べる手元を見つめる。

「何?」

「いや、しけてるな」

「お金ないからね」

「だからって、もやし何袋買ってんだよ」

「もぉ、イチャモンつけてこないで」

すると、永田は私の胸を鷲掴み、

「夕飯前に…どう?…」

「もぉ…ダメだってば」

「いいじゃん…」

髪をかきあげて、うなじにキス。


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