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白い指先と甘い吐息
第7章 不協和音
いてもたってもいられなくなり、貴史の母、初枝を訊ねた。


写真を見せると

「・・・亜季の若い時によく似てる」

初枝の一言に 美香は言葉を失い敗北感で一杯になった。


「ごめんなさい、美香さん。私からも貴史に話してみるから。
冷静になってね。 将来にかかわる大事なことだから。
ね、落ち着いて」


初枝は自分に言い聞かせるように 美香の手を取った。
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