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白い指先と甘い吐息
第8章 翳りゆくとき
夏休み最終日、なつみはプール当番だった。
水着に着替えプールサイドに立っていた。
「小林先生、最終日のプール指導一緒ですね。」
声をかけてきたのは なつみより5歳年上で独身、なつみと同じ2年生担任の五十嵐 浩一だった。
「はい、暑いから気持ちいいですけど、日焼けが怖いです」
「ははは、女性はみんなそうですよね」
佐藤は真っ黒に日焼けして、笑うと白い歯がこぼれて見えた。
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