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白い指先と甘い吐息
第11章 出発
暖かい春の日、美香は一人成田空港に立っていた。

(今頃は貴史さんの結婚式ね。

私はもっともっと、輝いて帰ってくるから

あとで後悔しても遅いんだからね。

いってきます)


そっと涙をぬぐい、まっすぐ前だけをみて搭乗口へ向かった。
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