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第39章 パーティーの後　宮内

そして茜は宮内に『柚希さんが宮内をマキちゃんのままで仕事させる言うたら、勿論、手当ては付けたるで』と言うと『ほら、考えるのは後にして片付けてヤ』と周りに再び片付け作業をさせた。宮内は今のバイト料だけでも不自由は無いが今後の仕事が柚希により女装してなのかを考えると過去にリオが店内に居ると客達が群がっていた事を思い出すと少し不安になった。隣の部屋では元店員が愚痴を言いながら着替えていた。リオはそれを後ろを向いて聞いていた。そして着替えが終わるとリオが『これ、オーナーから帰りの足代』と紙幣を渡す。すると元店員はようやく少し落ち着いたのか「あっ…帰りの足代まで…」と呟いたのでリオは『仕事には厳しいけどオーナーの優しさよ』と言うと元店員は「はい…」と財布には入れずにポケットに入れるとリオに「オーナーにお世話になりました」と伝言を伝えるとリオにも頭を下げて部屋を去って言った。会場の片付けが終ると茜は残ったスタッフに『ホナ、悪いけど店までソレを運んでナ』と言うと更に『皆、わかっているとは思うけど今日、此処での事はオフレコやからナ。これは口止め料として取っておいてヤ』と１人ずつにポチ袋を渡す。そして『ホナ、気ぃつけて店に戻ってヤ』とリオと部屋を出て行くとスタッフ達はポチ袋を開けて『俺は今日で２度目だけどこのボーイの仕事が一番だな。あんな光景を見れてその上こうして金までもらえるんだから』と１人が言うともう１人も『ですね。行った事は無いけどAV 撮影現場みたいですしね』とパーティーの光景を思い返して言う。すると皆が宮内を見るので宮内は「なっ、何ッ」と言うと『何ッって、なぁ…』と１人が周りの仲間を見て言うので『なぁ、もう女装しないの？』と言うので宮内は「えっ…、それは…」と自分でもどうなるのかわからずにいたので少し戸惑うと「ほら、早く店に戻らないと…」と店からの商品を台車に乗せると部屋を出ようとした。宮内達はまだボーイの姿なので宮内はシャツからブラジャーが透けていた。宮内は地下駐車場迄に人に見られる事はなく少しホッとすると車に乗り込むと仲間の１人が『しかし宮内の女装姿、可愛いかったな』とポツリ言うので車内はまたその話題になる。仲間の視線が透けているブラジャーに集まるので前屈みで隠すと１人が『宮内も翔子ちゃんみたいな胸になるのか？』と宮内に言うので「それはまだ、わからない」と宮内が答えた。