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-その後の世界-
第2章 真実の果て
僕を探しに来てくれたカズは、意識が遠退いた僕を抱き締め、引き上げてくれた。
僕は……ゆりかご施設へと連れ去られるキッカケとなったバスに……あれからずっと、乗れていなかった。
だけど、ナツネに会ってから………乗れた。
揺れるバスの中、隣に座るカズに身を委ね……肩に、そっと頭を預けて。
床に転がった2つの林檎。
シャワーを一緒に浴び、足元のふらつく僕の体と髪を洗ってくれて。
まだ肌も髪も湿ったままのカズと、なだれ込むようにベッドインして……
「……はぁ、……ぁ、」
キスの後、組み敷かれ。
ぷっくりと膨らんで芯のある乳首を舐められ。
舌先で弾かれ、甘く噛まれて……
「伊江……、」
「……あぁっ!……カズ」
弓形に背が仰け反り、ビクンッと体が反応する。