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-その後の世界-
第2章 真実の果て
夢を思い出した。
……どこまでが現実で、どこまでが夢なのかは解らない。
だけど、ナツネと山引と僕の3人で……
月夜の中を一緒に歩いていた。
「それで………会えたんだ」
カズの驚いた瞳。
「ナツネくんがね……地下にいた奴らを根絶やしにしたって、言ってた」
どうやって根絶やしにしたか。
ナツネくんが話してくれている時
山引くんが現れて……
「……僕はずっと、ナツネくんは一人なんだと思ってた。
あの地獄のような場所で、一人苦しんでいるんだって……
でも……僕にカズがいるように、ナツネくんにも山引くんがいたんだ。
……ナツネくんの体の中に、山引くんが」