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完熟の森
第10章 求める理音
「千晶、お腹空いた」


僕の髪を撫でていた理音はポツリと言った。


「そうだろ。今から食べに行く?」


「うん。スパゲティ食べたい」


「よし、行こうか」


僕達は服を着て、外へ出て自転車に乗った。


真夏の夕方は暑くて、背中に汗をかいた。


それでも理音はピタリと寄り添って自転車に乗っていた。





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