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完熟の森
第11章 危険な大人
理音を送り届けてから、僕はふと雫を思い出した。


今夜も飲んでるのかな…


そう思ったら、ちょっと心配になりメールしてみた。


直ぐに返信があり、『大丈夫です。大丈夫です』と二回同じ言葉を繰り返していた。


やっぱり飲んでる。

僕は文章から感じ取っていた。


僕の自転車は森へ向かう。


ガタガタ道も少し慣れてきてハンドルをしっかり握っていた。



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