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完熟の森
第11章 危険な大人
「風呂か…」


僕はリビングで少し待ったがシャワーの音が変化せず流れっぱなしだった。


不審に思ったので、ちょっと気が引けるがバスルームへ行き、風呂場をノックした。


「雫さん、千晶ですけど、大丈夫ですか?」


何の応答もなくシャワーだけが流れている。


「雫さん!」


何度か声を掛けたが返事がないので、僕は思い切って風呂場のドアを開けた。



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