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完熟の森
第11章 危険な大人
一度だけ雫の頬に触れて、僕はその場を離れた。


脱ぎ捨てたTシャツをバスルームで拾って着直した。


これじゃ、夕べと同じじゃないか。


僕は今日は帰らなきゃマズいと思ったし、雫の家の鍵を探した。


鍵は玄関横のフックにあり、簡単に見つけられた。


明日はバイトがないし、また来ればいい。


そう思い鍵を閉めて家に帰った。



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