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完熟の森
第17章 身も心も
シャワーから出たら雫はおにぎりを作ってくれていた。


僕はおにぎりを頬張る。


「千晶、パン食べた?」


「ごめん、夜中腹減っちゃって…」


「ふふふ…もっと買っとくわ」


雫は嬉しそうだった。


「行ってきます」


僕がブレザーを羽織り、玄関に向かうと雫が僕の手を握った。


その雫のちょっと名残惜しい顔が可愛くてたまらなかった。


しかし、学校には行かなければ。


「雫、また来るよ」


そう言って、雫の額にキスをし玄関を出た。



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