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完熟の森
第20章 恋人 1
「さあ、千晶!パーティーよ!」
「パーティー?」
「そう、千晶は私をエスコートするの」
「エスコートって…俺パーティーなんて行った事ないし」
「大丈夫!私の横にいるだけでいいから。
まずは、千晶をイイ男にしなくちゃ」
雫はそう言って、僕を部屋から連れ出し、タクシーに乗せ、高そうなブティックでスーツを着せまくり、上から下まで買い揃えた。
「千晶、スタイル良いから何着ても良く似合う」
雫は僕を見てご機嫌だったから、僕もちょっと自惚れた。