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完熟の森
第26章 雫と家族と僕
「ただいま…」


自宅の玄関を開けると、母さん達はまだ帰っていなかった。


僕は自分の部屋のベッドに転がった。


目を閉じた。


眠れなかった。


暫くすると玄関の開く音が聞こえた。


「あっお兄ちゃんいるよ」


美梨のそんな声が聞こえた。





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