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完熟の森
第26章 雫と家族と僕
「お兄ちゃんが27歳の人と付き合ってて、
しょっちゅうその人の所に入り浸ってるのを母さんが怒ったの」


聞いてたのかよ…


「でも、作家で頭良いから勉強教えてくれるんだって。

お母さんは、年上だから恥ずかしいらしいよ」


美梨は要点をサラサラと父さんに説明した。


父さんは暫く黙ってた。


「千晶、ちょっと二人で話そう」


そう言って僕の肩を叩いてリビングを出た。


「分かった」


僕も後に続いた。


父さんは階段を上がって僕の部屋に入ったから僕も入ってドアを閉めた。




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