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完熟の森
第26章 雫と家族と僕
僕は思い切って、自分から話した。


「父さん、俺…真面目に付き合ってる。
別に年は気にしてない。

大学行きたいから勉強もちゃんとしてる。

雫も勉強はしろって言ってるし、学校だって休んでない。
バイトも続けてる。

雫の家が学校から近いし…」


「お前が帰ってこないのは、学校から近くて便利だからか?」


ちょっと厳しい顔で僕を見て言った。


父さんには誤魔化せない。


「・・・違う。雫と一緒にいたいから」


父さんはフッと笑った。

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