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完熟の森
第4章 家族
風呂から上がりリビングに入ると、父さんも帰ってきて皆で食卓を囲んでいた。


僕は自分でご飯をよそって席に着いた。


「いただきます」



僕は母さんの作った料理をガツガツと食べ出した。


「お兄ちゃん、今日彼女の家に行ったでしょ」


妹の美梨が意地悪く言った。


美梨は同じ高校の一年生で僕と年子だった。


「ああ、何で知ってるんだよ」


「放課後見かけたよ。肩なんか抱いて歩いちゃって、結構ラブラブなんだね」


「うるさい」


親の前でからかわられてムカついた。

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