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完熟の森
第29章 最高のシチュエーション
車に戻り国道を走り出すと、ハンバーガーショップの看板が見えた。


「雫、腹減った」


雫はクスッと笑って、ハンバーガーショップのドライブスルーに入ってくれた。


僕は大きなダブルバーガーを二つとポテトとコーラを、雫は小さなハンバーガーとアイスコーヒーを買った。


僕達はまた国道沿いのパーキングに車を停めて、夜の海を見ながら座って食べた。



夏の夜の海の香りは強く僕の中に残った。


僕が食べ終えコーラを飲んでいると、


「私がそんなに食べたら確実に肥満体だわ。千晶はちっとも太らないわね」


とまじまじと僕を見た。




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