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完熟の森
第31章 真夏の森
「花火やろう!」


「うん!」


雫がデカい蝋燭をどこからか持ってきた。


僕はホームセンターで買った花火を開いて物色していた。


雫が蝋燭に火を点けると雫の顔がオレンジ色に映し出され、胸の鼓動が高鳴った。


雫は手持ち花火を選び、先端を蝋燭の火に付け、着火されるのを期待する顔でじっと待っている。


その横顔にも僕はときめく。


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