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完熟の森
第5章 誘惑の森
理音は僕の手を離し予想外に逃げた。


「千晶、隠れん坊しよう!千晶が鬼ね。10数えてから探して」


理音は悪戯な顔をして、更に僕から離れた。


僕は仕方なく後ろを向き、10数えた。


数え終えて前を向くと理音の姿はなかった。

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