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完熟の森
第36章 僕へのプレゼント
雫の想いが胸に染みて、僕は瞼を閉じた。


その時だ。


キィーとドアが開き真っ直ぐ雫の足音が聞こえた。


すると直ぐににっこりと優しい笑みで雫が現れた。


「雫…」


雫はベッドにゆっくり乗り僕の上に跨り乗った。


「ごめんね、恥ずかしくてちょっと家を離れてたの…

千晶、私のクリスマスプレゼントはどうだった?」


「至上最高のプレゼントだ。ありがとう雫」


僕は雫を力いっぱい抱き締めた。


「ホント、マジで嬉しくて感動した」


僕は腕を緩め雫を見た。


「私、口に出すのは苦手だけど文字にするのは得意なの。一応プロだから」


雫はクスッと笑った。



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