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完熟の森
第37章 受験本番
「あら、千晶、髪ぐらい整えなさい」


「おかしい?」


「おかしくはないけど…待ってて」


雫はまたブラシと整髪剤を持ってきて、僕の髪を整えてくれた。


「もう、大学生になったら少しは髪にも気を使ってね。イイ男が勿体無いわ」


「はーい」


子供の様に扱ったから子供の様に答えてニコッと笑ったら、雫が人差し指で僕の鼻先をチョンと押して小さく笑った。



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