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完熟の森
第41章 簡単な結末
11日目にどうしようもなく雫に会いたくなって、
僕はとうとうメールして、『今から行く』と送った。
でも返信はなかった。
それでも自転車に跨って雫の元に向かった。
雫を失いたくない。
会いたい。
会いたい。
雫を今すぐ抱きしめれば元に戻れる。
僕の雫への想いは1ミクロンも変わっていない。
好きな気持ちに年なんか関係ない。
伝えなくちゃ。
もう一度ちゃんと伝えなくちゃ。
僕は汗だくになりながら一秒でも早く雫に会いたくて自転車を漕ぎまくった。