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完熟の森
第6章 家の主
僕は森へ対しての好奇心と下心は満たされて満足だったが、今度はあの古びた木の家が気になった。


あんな森深くに家があるなんて信じがたかった。


もしかしたら、あれは幻なんじゃないかと思ってしまう。


でも富岡も家の事は言っていたし、人影も見た気がする。


僕は確かめたくて放課後、理音には何も言わず一人で森へ向かった。



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