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完熟の森
第7章 僕の部屋
放課後、理音が教室に入ってきた。


「千晶、今日はバイト?」


「ああ、そうだけど」


「じゃあ、私ノンカ達と帰るね」


「分かった」


理音はくるりと向きを変えて帰ろうとした。


「待てよ」


僕は理音の手首を掴んだ。


理音はキョトンとした顔で振り返った。


僕は理音を引き寄せた。


「明日、俺んち来て」


そう耳元で言った。

理音はコクリと頷いてパタパタと教室を出て行った。



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