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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第9章 月夜に、輝く池のほとりで
 屋根はあるが、周囲は吹き抜けになっており、池を見渡せる奥まった箇所には腰掛ける場所が作られている。王や王妃、側室たちが蓮見をしたり、池の鯉に餌をやったりする際、ここを訪れることが多い。腰掛けにはいつ貴人が着ても良いように、絹のやわらかな座布団が幾つも重ねられていた。
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