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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第9章 月夜に、輝く池のほとりで
「そなたも同じ指輪をしている。将来を誓い合った婚約者だと俺は思っている。けれど、俺たちが婚約指輪を填めていることは誰も知らない。知らないから、廷臣たちは毎日、俺の顔を見れば、王妃を迎えろと煩く言うんだ」






 彼はセリョンの手を指輪ごと愛撫するように撫でた。
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