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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第9章 月夜に、輝く池のほとりで
 危うい熱を孕んだ沈黙に押しつぶされそうになり、紅くなりながら訊ねれば。




 逞しい手で抱き寄せられ、広い腕の中に囚われた。麗しい顔が近づいてくるのに、胸が小さく震える。




―今度こそ、接吻(キス)されるのね。




 瞳を閉じて、その瞬間を待った。
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