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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第10章 危ない口づけ(ファーストキス)
 更に慎重を期さねば。セリョンが己れを戒めた。こんな場合、翠翠楼の姐さんたちは、どうしているかと思い出しつつ、口角を引き上げ、微笑みを作る。





 案の定、夜陰に眠る蓮花のように清楚ながら艶やかな微笑みは、男の心を鷲掴みにしたようだ。
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