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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第10章 危ない口づけ(ファーストキス)
 あの辺りは丁度、十日前にセリョンがシン内官といた場所だ。セリョンは心もち身を起こし、対岸の様子を慎重に見守る。




 ほどなく青白い人魂がふわふわと闇を漂い始めた。



―出たわね。





 内心で勝利の勝ち鬨を上げ、やはり自分の推理は間違っていなかったのだと思う。
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