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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第10章 危ない口づけ(ファーストキス)
見かけは優男だが、信じられないほどの怪力だ。あと少し経てば、セリョンの細首の骨など簡単に砕けるだろう。息の根を止めて池にでも投げ込むつもりか。
―もう、駄目。
セリョンの意識が朦朧としかけた時。
「そこまでだ」
鋭い声が闇を切り裂いた。
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