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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第3章 過去
「何だ、あいつ。とことん感じの悪いヤツだな」






 キョンボクがいつしか傍らに立っていた。ムミョンの鮮やかな立ち回りにまだ興奮して頬を染めた妓生たちが口々に彼のことを話しながら、妓房に戻っていく。その華やかな衣装の後ろ姿を見送りつつ、セリョンは茫然と立ち尽くした。
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