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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第10章 危ない口づけ(ファーストキス)
 女将はぶつくさ言い、原因がそも誰にあるのかはちゃんと察していた。




―あの男が拘わると、ろくなことがないったら、ありゃしない。桜が咲く頃にも、お前はあいつが宮殿に戻っちまって、まるで腑抜けのようになっただろう。王さまだか何だか知らないが、うちの見世にとっては疫病神でしかないね、あの男は。
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