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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第10章 危ない口づけ(ファーストキス)
「新しい国王殿下のご時世になって、俺らの暮らしも随分と良くなったて話してたんでさ」


 若者はどう見ても二十歳そこそこで、彼等よりは十は若いが、身分制度の徹底しているこの国では、両班は別格である。はるかに年下の自分に丁重な物言いをされ、若者は居心地が悪そうだ。

秀麗な面立ちの貴公子の左目は残念なことに、革製の眼帯で覆われている。しかしながら、気の良い二人組は若者の異相を目の当たりにしても、いささかも反応しなかった。

 世の中には長く生きていれば、色々なことがあるものだ。恐らく、この身分をひけらかさない育ちの良さそうな若さまは、幼い時分にかかった病が原因で片目の光を失ったに違いない。二人組はどちらも腹の底で同じことを考え、それを微塵も態度に出さなかった。
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