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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第10章 危ない口づけ(ファーストキス)

ムミョンにも告げたように、どれだけ彼を好きでも、今はまだ後宮に入る勇気はない。ならば、セリョンの居場所はやはり、翠翠楼しかない。今の自分はこの与えられた場所で精一杯、自分のやるべきことをこなすだけ。
一輪挿しの紫陽花は、もうすっかり濃いピンク色に染め上がっている。王宮の庭園の紫陽花も今は鮮やかな色に染まっているだろう。ムミョンと二人で眺めた蓮池にも、蓮の花が群れ咲き、さながら、この世の極楽浄土のような風景を作り出しているに違いない。
一輪挿しの紫陽花は、もうすっかり濃いピンク色に染め上がっている。王宮の庭園の紫陽花も今は鮮やかな色に染まっているだろう。ムミョンと二人で眺めた蓮池にも、蓮の花が群れ咲き、さながら、この世の極楽浄土のような風景を作り出しているに違いない。

