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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第10章 危ない口づけ(ファーストキス)
 いきなり、柔らかな耳朶に吐息を吹きかけられ、全身に妖しい震えが漣のように走り抜ける。次いで、濡れた唇で同じ場所を食(は)まれ、セリョンは真っ赤になった。濡れた舌がセリョンの小さな耳をあたかも美味しそうなご馳走を食べるかのようにペロリと舐める。
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