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第10章 危ない口づけ（ファーストキス）

　女官チ・チャヨンを心中に見せかけて殺害した内官シン・ソンギは王宮正門前で斬刑の上、首は三日間さらされ、その頃には都内に身を隠していたチェ・ドンジュの身柄も義禁府によって捕らえられた。チェ内官は金に眼が眩んでシン内官の阿漕な企みに乗り、罪のない女官殺しの片棒を担いだのだ。こちらはシン内官の処刑後まもなく、市中引き回しの上、遠流となるも、流刑地への護送中に病を得て亡くなった。